農業生産に由来する使用済みプラスチックの適正処理について
近年、国内外で海洋ごみをはじめとしたプラスチック問題が注目され、その対応が強く求められています。
プラスチック問題の解決に向けては、あらゆる主体が、それぞれの立場でできる取り組みを行いプラスチックと賢く付き合うことが重要とされています。
農業生産の現場においても次の点の実践により、プラスチックと正しく付き合いましょう。
1.農業由来廃プラスチックの適正処理
農業生産で使用したプラスチックは、関係法令に基づき、農業者が自らの責任で適正に処理する義務があります。
資源有効利用の観点から適正処理はリサイクルが基本です。回収した農業由来廃プラスチックは、リサイクルしやすくなるよう正しく分別しましょう。
2.農業由来廃プラスチックの排出抑制
農業用フィルムは、無駄な使用を減らすとともに、排出抑制につながる長期利用が可能な耐久性の高い被覆資材の利用や可能なものは再利用するなどにより、農業由来廃プラスチックの排出抑制に努めましょう。
3.被覆肥料の被膜殻の流出防止
水田では肥料成分が溶け出した後の被膜殻が水面に浮上し、河川や海洋等に流出するおそれがあります。 樹脂由来の被膜を用いた被覆肥料を利用している場合は、浅水代かきを行うほか、代かきや田植え前の強制落水は避けるなどの水管理を行うことにより、被膜殻を水田の外に流出させないように注意しましょう。 また、土壌診断に基づく適正施肥を行うとともに、プラスチックを使用していない緩効性の肥料など、他の肥料の活用も検討しましょう。農林水産省作成資料:プラスチックと賢く付き合うための農業生産現場での取組 (427kbyte)
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