「毎年、家族で伊那谷に遊びに来て、住みたい気持ちが強くなったかな。」「田舎に住むとなったら、土いじりという要素が必要になると感じていたんです。そこで近隣地域で行われている就農準備校のイベントに、毎月1泊2日で1年間通い続けました。農家さんの畑にいって、いわゆる農業体験です。その中で、子どもも自分たちも皆『農』は嫌いじゃないな、こちらで暮らしていけるなと手ごたえをつかみました。」
「もともと、地域の人と何かやるのが好きだったんですよね。その中で地域とつながりながら生活を営む農家に惹かれていくものがありました。はじめは『農業やったことない人が、農業、しかもぶどうなんて無謀だ』と言われましたよ。でも、箕輪町のいろいろな方たちの助けがあり、今、自分の農園の経営をスタートさせることができています。」
「引っ越す前の方が大変だったかな。辞表を出したのに住む家がなかなか決まらなかったので、落ち着かなかった。」
「先日、うちの収穫祭として、ぶどう畑のなかで一日限定のOpenCafeを開いたんです。田舎のすごいところは何かやりたいと思ったら、その道のプロがあっという間に集まってくれること。ぼくは『畑』という空間から、彼らと子ども~大人まで楽しめる新しいことを提案していきたい。」
吹奏楽部で活躍する長女
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