野生鳥獣被害を地域ぐるみで防ぎましょう!

更新日:2024年12月24日

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 野生のシカ、イノシシ、カラスなどによる農作物被害は営農意欲の減退や耕作放棄、離農の増加につながる深刻な課題です。地域の皆様のご尽力、猟友会等関係機関の連携により野生鳥獣被害対策に取り組んでいますが、今後も継続的に取り組む必要があります。

鳥獣被害対策には、地域、猟友会、行政が一体となって、大きく3つの取り組みを継続して行っていくことが大切です。

  1. 農作物を守る防護柵や電気柵を用いての「侵入防止」
  2. 誘引物の除去や緩衝帯を設ける「土地の適正管理」
  3. 狩猟免許を所持し市町村長から有害鳥獣捕獲員として要請を受けた者による加害鳥獣の「捕獲」を同時に取り組んでいくことが大切です。

1 侵入防止

 農地の周辺に農作物を守る防護ネットや電気柵を設置し、イノシシやシカの侵入を防ぎます。
その他被害防止に関する取組
対象鳥獣 取組内容
大型獣
  • 山林の除間伐及び緩衝帯の設置と推進
  • 防護柵の維持管理
小型獣 箱わなによる捕獲。電気柵設置等の自衛手段の支援
鳥類 果樹園等防鳥ネット設置。忌避物による検証。
カラス捕獲檻の検討
山に設置された背丈ほどの防護ネットを4人の方が見て回っている様子の写真

2 土地の是正管理

 地域の皆様には次のような「土地の適正管理」により野生鳥獣が出没しにくい環境づくりをお願いいたします。
 本来山に生息しているイノシシやシカなどの野生鳥獣が集落まで出没して農作物を荒らすようになった原因の一つは、野生動物が集落にはよい餌がある餌場として学習しているからです。その対策として、野生動物に集落に餌があることを学習させないことが重要です。

  • 地域の草刈りを行い、「野生鳥獣が隠れられない」、「人が居るのが見える」状態にする。
  • 収穫されない柿や栗などの果樹は、できるだけ伐採・採取する。
  • 廃果・残飯などは野生鳥獣の餌とならないよう堆肥化する、土中に埋める、ごみ収集日に出すなど適切に処理する。
  • お墓のお供え物は、お参りが終わったら持ち帰る。
  • 稲刈り後の落ち穂・ひこばえは放置せず秋起こしする。 など
果樹園のくぼみに赤いりんごがくぼみ一杯に置かれている写真
イガに入った栗が割れ栗が見えて食べ散らかった写真
畑の片隅に草刈り後の草が山になっている写真

3 捕獲

 狩猟免許を所持し、町から要請を受けた鳥獣被害対策実施隊員によって、被害を及ぼす鳥獣を捕獲することで被害を減らします。現在43人の実施隊員の皆さんが銃器や罠を使用して捕獲を行っています。

捕獲に関する取組
対象鳥獣 取組内容
大型獣
小型獣
鳥類
  • わな免許所得の推進(研修会の実施)
  • 被害の大きさも考慮し、必要最小限の捕獲の実施
  • 捕獲(駆除)奨励金の交付
  • 一斉捕獲の実施

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みどりの戦略課
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