文化財紹介

更新日:2024年12月24日

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箕輪町の史跡・文化散策

国重要文化財 無量寺阿弥陀如来座像

舟形光の光背を背負い、右手が摂取不捨印、左手で来迎印のポーズをとり台座に座っている国重要文化財の無量寺阿弥陀如来座像の写真

胎内背部に平安時代の様式、所帯で記された寄進者の名があります。藤原姓の多いのは、この付近一帯が藤原氏と関係の深い蕗原庄と呼ばれる荘園であったからと思われます。この期の作例に比べて材が厚手で、総体に彫り口が強いのが特徴です。

  • 制作年代:平安時代後期
  • 作者:僧覚有・永範
  • 品質:ヒノキ材 寄木造 漆箔 彫眼
  • 像高:113.3センチメートル
  • 膝高:94.5センチメートル

県選択無形文化財 古田人形

薄いピンク色の着物を着た女の操り人形の古田人形が遠くを見つめている大井川の段のシーンを撮影した写真

江戸中期より上古田に伝えられる操り人形であり、その発祥は箕輪古田神社に対する風除祈願や旱魃(かんばつ)回避に奉納されたものです。それが娯楽的要素をもち、さらに淡路の人形遣い市村六三郎らによって技術的指導がなされました。
現在は保存会、中学校のクラブにより活動が続けられています。

発祥年代:江戸時代中期(享保年間)

県指定史跡 松島王墓古墳

細い木が生えた場所になだらかに盛り上がった前方後円墳がある、県指定史跡の松島王墓古墳の写真

上伊那におけるただ一基の前方後円墳であり、かつくびれた部分の左右に丸い作り出しの付いた県下唯一の車塚形式の古墳です。

  • 年代:推定6世紀後半
  • 全長:58メートル
    (前方部:幅32メートル、高さ7.7メートル/後方部:直径30メートル、高さ7メートル)

県指定史跡 福与城跡

周囲に木々が立ち階段状になっている県指定史跡の福与城跡の写真

天文年間における武田信玄の侵攻に際して、藤沢頼親が伊那与力衆と共に50余日にわたって善戦した城です。
天竜川左岸の段丘上にあり、三方を深い沢と川に囲まれた天然の要害となっています。

年代:室町時代後期
平山城、東西約330メートル、南北約440メートル、広さ約15ヘクタール

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文化スポーツ課 博物館文化財係
〒399-4601 長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪10286-3
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