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宮下:手前。向山さんの姉さん夫婦と。向山さんのひろちゃんのお母さん。―松子さん?宮下:松子さんと、そのおいさん。―保さんと行子さんでしたっけ?宮下:うん。その衆がね、同じところにいたの。―花岡に?宮下:花岡。ほいてわしのおじいさんのちょっとあの従兄弟になるんだけえど、浦野っていたの、沢の。―浦野しげみさんですか?宮下:今のおばあさんは、しげ…何だったっけ?―しげみさん?宮下:そこの旦那と。―浦野さんも花岡だった?宮下:そうそう。浦野さんも行ったもんで喜んだけどね。―他に(花岡で)ご近所さんは?宮下:覚えてる人は…。松沢:関さんとかは違う?花岡じゃあないね、あの人は本部なの?野田さん(野田晋氏)ちゅう人も一緒じゃない?違う?宮下:野田さんはどこの人かなあ?松沢:野田さんは伊那市。おばさんは羽広。ここにお母さんが写ってる、野田さんの。(※十三回忌の写真を見て)宮下:これが白鳥?松沢:そうそう白鳥さん、久保の。宮下:久保の白鳥さんだな。これがだいたい募集したんだよね。松沢:そうだねえ。宮下:この白鳥さんが募集したの。―白鳥さんというと?この人が野田さん?宮下:野田さんのお母さんだって。松沢:うーん、可愛そうだったね。野田さんっていう人は兵隊に行っちゃって、召集されて。野田さんの奥さん羽広から来た人だけど、赤ちゃんをねえ。赤ちゃんを反対(逆さ)におぶってるの。―赤ちゃんはもう死んでるんですか?松沢:死んでるんだけどねえ。あのねえ、頭を下に、足をこうにして。間もなく亡くなったけどねえ、その人。―赤ちゃん?松沢:赤ちゃんも、赤ちゃんの後お母さんも。―帰って来てから亡くなった?松沢:いんね。向こうで。天草で亡くなったの。―野田さんですね。これはその人のお母さん、旦那さんのお母さんですか?松沢:(旦那さんは)召集でいなんだからね。野田さんて兵隊行っちゃって。―西箕輪の人ですか?松沢:羽広だと思う。あの、何ちゅう人だかね、あれは、嫁へ来たから野田さんになったんだけど。―野田:えーとカネヨさん、勲さん、野田晋さん?松沢:それが知らないんだよね、その人か。―伊那町なってます。松沢:ええ、伊那市の人っちゅうことは聞いてた、ええ。―カネヨさん、大正十一年なので同じくらいの人です。その人ってことですか?松沢:天草でね。その人も花岡部落だったんだよ。―それは襲撃を受けてからということですか?松沢:そうそう。宮下:そうでしょうね。―息子さんが勲さんて書いてあって昭和二十年生まれなので本当に乳飲み子です。松沢:そうなんだよ、その子。―その子を逆さにおぶってた?松沢:そうそう、逆さにおぶってるの。きれいな人だったよね、あのお母さん。野田さんの奥さん。―ここ(※十三回忌の写真)に写ってるのは野田さんのお母さん?松沢:おふくろさん。旦那さんのお母さん。その人がよくみえたんだよね。―自分は(満州に)行ってないけど法要に来たということですね。松沢:うん、そうそう。―それと白鳥さんっていうのは?行って帰って来た方ですか?松沢:あの人はどういう:向こうへは行かなんだんだけどね。―自分は行かなかったんですか?松沢:自分は行かない。―それじゃあこれ(※名簿)にのってないですね。募集をして歩いたわけですか?松沢:そうだね。いろいろ忘れちゃったなあ。―じゃあ皆さん白鳥さんに声かけられて行ったんですか?宮下:そう、だいたい。―役場の人?
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