箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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二十二土室作り十二月の初旬頃になると、最寄りの気の合った人々が材料を持ちよって作り上げる。材料としては、ハゾ木・。。杭・査・藁・縄・むしろ・ねこ(手編みの厚いむしろ)等であって、作る場所によって、長方形のもろの向きが違う。人数によって広さは違うが、大体間口一一一に奥行四位で一地面より掘下げ、中心両端に杭二本を掘りMMMこんで建てて棟木をゆわえつける。両面より数本の合掌木を立てて棟木にゆわえつける。この合掌木に三十仰の間隔に横木を平面に結びつける。この面に下から萱、藁で屋根を葺き上げる。片方の破風には窓を、一方には入L口を付け、入口は字形に作り風雪を防ぐためむしろを二ケ所につるす。「もろ」の中心に炉を作り、周聞は一聞かく位に杭木を打って横木をゆわえ土の面との間に萱、藁を立ててM。。。。る。土聞には、藁を一面に敷いて、その上にむしろ、ねこを敷いて「もろ」は完成する。時代と農村生活の変ぼうによって、葉細工の必要がなくなると同時にこの「もろ」も消えていきつつあり、淋しく、なつかしいことである。二十三この日は一年中で一番夜長であって、かぼちゃを喰ベる日としている。え至


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