箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 1057

七草粥る習しがあった。書初めO主として子どもが書き、神棚にはってたらした。また、近所や親類にくばり、おだちんをもらうのが楽しみだOった。芋汁苧汁を食べるとかぜをひかないともいわれ、どこの家でも二日には、長芋をすって芋汁を食べる。O一月三日一ニ日恵比寿この日は年始には歩かず、また、銭を使うことを忌む日でもあった。家中の銭を集め、ますに入れて恵比寿大黒様に供えた。O一月四日寺方の年始四日は仏の日といって、先祖代々の霊を供養する日で、菓子、果物等を供へて冥福を祈る。寺方の年始廻りの日でもあり、大般若奉読の札にツケギやマッチを持たせ添人を連れた住職が、「寺ご年OOO頭」と檀家をまわる。活六日年一月六日小寒にはいるので、寒中を早く越すという意味で年取りをするが、しない家もあった。昔は、寒げい餅といって、ソパ粉に熱湯をさし、かき餅にして食べた。(中曽根)一月七日


<< | < | > | >>