箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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OOOOOOO家内中が揃って福茶をのむときは、歯固めといってほし柿、栗、豆などを食べる。雑煮元旦には雑煮を食べる。前夜、除夜の鐘を聞くまでの聞に主婦が汁の用意をしておく。汁にはダイコγ、ニンジソ、サトイモ、キノコ、カシピョウ、トウフ、コγエャク、コγプなどを入れ、餅を入れて雑煮をつくり、神仏に供える。家内一同で屠穣蘇酒または清酒を汲みかわし、雑煮を食べて元旦の朝食とする。初詣年があけると、まだ暗いうちから初詣にでかける。氏神様へお詣りして幸福が授かるように祈り、帰りにお寺へ行く人や、お墓参りをする人もある。御年始明治末期ごろまでは、家々の主人が隣近所に挨拶して廻った。今は、多くの常会が元旦の昼ごろから集会所や常会長宅に集まって年賀を述べ合い、酒宴を設けて新年会をする所が多い。町全体としては、十時から町公民館で新年の賀調を述べ合う会が催される。一月二日仕事初め二日は仕事始め、男の人はわら仕事が通例で、「ユイソ」をなった。書き初め初売り二日は商庖の初売り。松島、木の下の商庖では景品をつけたり、安売りをしたりして買初め客を誘う。早朝から、初荷としるした札を立てた運送(荷馬車)が通る。子どもたちは、正月に遊ぶカルタや百人一首などを買ってもらう。またこの日には、昨年正月から後に結婚した嫁婿は、初礼といって嫁の生家へ揃って年賀に行き、二泊して帰


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