箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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俗民第7編た後遅くまで、燈篭をともしておこもりもした。会費は薪一駄を供出し売却して捻出した。成人式昭和二十四年から毎年一月十五日に、公民館が主催して満二才になった男女を招待して、成人になOったことを祝う式である。式は町役場関係職員に成人の代表者などを加えた準備委員によって計画されるが、主催者の式辞、来賓の祝辞、成人者代表の謝辞、記念品贈呈などがあり、厳粛のうちにも晴れやかな雰囲気の漂う中で挙行される。記念講演や座談会などももたれる。四十七年からは成人者が参列しやすいということもあって、八月十五日に行なわれるようになった。子どもの会どんど焼箕輪町で最も盛大に行なわれたのは。大正七年ごろまでの、下古田のどんど焼であった。部落南寄りで道祖神のある通称セエノカミと呼ばれる所と、部落北寄りの堀の内の二か所で焼いた。正月十四日と二十日の夜と二度やり、十四日には松飾りを焼いた。低学年の子どもは、学校から帰ると、おしめを道に引張ってずっと長くつなぎ、高学年のこどもは松を集め、なお山からも松を切ってくる。太い竹五、六本を芯にして、集めた松と一人五、六把ずつ持ち寄ったたわらをその外側に立てかけ、つないだおしめでぐるぐる巻くと、子どもが十人ぐらいでやっと抱えるほどの太さになる。北と南の両方で競争で太くした。火をつけると部落中の人が見にきた。火は天をこがすほどだったが、神様の火ということで、付近の家にいっぱい火の子が落ちたが、一度も火事になることはなかった。子どもも大人も、その勇壮な炎と煙りと竹の弾ける音を楽しんだ。火勢が強くなると、子どもたちは声を揃えてうたった。一の木二の木三の木桜五葉松柳柳のうらに何々つるした


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