箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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た、、お互いの不和、反目、による紛争に対して青年会としての意見をまとめて、「区民に告ぐ」のピラを各戸に配布し、区内の協和と一致団結により福利増進のため円満解決されることを望み政治に強い関心を示し、行動に進展したことは、従前の青年会を脱皮した新らしい運動として注目された。区民に告ぐっら/,¥惟んみるに、吾が南小、河内たるや、山河襟帯天恵豊富にして、区民の性剛健敢為なり。昔時封建の世に在りては天下領として、区民の甚だしく誇持する所あり。加ふるに民情澄高にして和平なり。C持未だ嘗て区民の聞に、豪末も乳牒を生ぜしことなく、ひいて以て近隣の話題となりしことあるを聞かず。然るに近時道路改修の事に及びて、区内に異論の起るあり、為に時局の紛糾する所甚大なるものの如し。思ふに人間の社会的生活に於ける、社会人の共同連体の観念と一致団結の力とに倹って事を成すにあらずんば、社会の安寧と福利とは維持し増進せんと欲するも得ベかざるなり。斯るが故に今時の道路問題に関し、我が誠志社は、該事件より生ずる時局の紛乱が、南小河内区民の現在並びに将来の共同生活の上に一の暗影を投げ一の禍根を招致するあらん事を健るが故に、南小河内区民は区民の名L誉と協和と親愛との名に於て、速に該問題を妥当円満に解決せられんことを切に希望す。二月二十二日誠昭和六年中箕輪村青年会では支会の脱会等があって前途に暗影をなげた、志社一凶昭和七年昭和八年中箕輪村青年会は郡の連合青年会を脱会した。満洲事変で村内では銃後運動が活発になった。


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