箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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力を焦土の上に復興することを記してある。文化国家、平和国家を目ざす、新日本建設の教育方針を一ヶ月後の九月十五日に発表したが、占領下のため連合軍最高指令官の指令は、至上命令として従わなければならなかった。軍国主義、国家主義的な教育思想や訓練を徹底的に除去しようと、つぎつぎと指令が出た。教育制度、教員資格審査、神社神道、修身歴史地理の停止等の指令が矢継早に出され、また教育課程が軍政にふれるものもあって墨ぬり、切りぬき教科書が現れた。十二月二十四日内政部長は、町村長、学校長に「御真影奉還-一関スル件」の通達を出した。「今上陛下御真影ハ将来新制定ノ御服装ニ改メラルベク又皇后陛下御真影モ右ニ準シ下賜相成ベクニ付」従来の御真影を至急宮内省に奉還せよといってきた。二十六日付知事奉還措置要領、三十一日には地方事務所長の奉還の輸送方法が示され、飯田線の乗車時刻も指定した町村長は奉遷書を地方事務所長に提出してきた。町村長は受領証を受取った。御真影に続いて奉安殿の撤去がある。昭和二十一年一月、二月、七月にわたり撤去の通牒が教育民生部長、警察部長より市町村長、学校長宛に通知された。奉安殿は校舎内外、形式にかかわらず「教育上の考慮を充分払いながら撤去又は取り壊すこと」という東箕輪小学校奉安殿


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