箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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小学校教員俸給の国庫支弁大正九年九月二十九日、中箕輪村長は「小学校教員俸給国庫支弁請願-一関スル件」を、村議会に提出し決議された。「小学校教員俸給ヲ国庫ノ負担ニ移スコトハ国民教育上又ハ町村財政上極メテ緊要ナリト認メ」その実現を期して、次の内容の請願書を、内務、大蔵、文部大臣、貴族院、衆議院、知事に提出した。請願書の大略は次のとおりであった。本年八月小学校教員俸給金の改正をされたが、将来町村の負担が増し、到底負担に堪えない結果になり、国民教育上容易でない事件が起るおそれがある。一、「小学校教員俸給ヲ国庫支弁スルコトハ理論上正当」であり心配する点はない。二、「俸給令ノ改正ハ現下一般経済状態ト均衡ヲ得ザルコト甚シ」それは、前年より段々に増加して来た小学校教員の臨時手当であるが、一般経済が沈んだ現在、到底町村財政では負担を緩和できない限り、教育に影響してくる心配がある。臨時手当を段々に減少してほしいと思っていたが、然しこの改正は臨時手当を加算した以上の支給額である。中箕輪尋常高等小学校と実業補修学校年の高等科の授業料は三銭となり、昭和一七年の国民学校高等科の授業料も一ニ銭である。OOなお、高等科の授業料は明治三四年に五銭にしようと認可申請したが、認可されず四銭となった。大正八OO


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