箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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見書」を提出して高等科と補習科設置を求めている。内容は「教育ノ着々進歩ヲ計リ各地各村他ヲ凌駕スルノ猛烈デル勢ヲ以テ画策経営久ル」状態であり、今小学校令も改正した時である。東箕輪は高等教育を中箕輪村に五ヶ年を期して依託した。五年後に完全設置にするためには「年一年該方針ニ向ツテ潜勢的経営」をしなければならない。「故-一今ヨリ此ノ礎地作リ」と高等科の「一、二年丈モ修メ得ザル4可憐児童ノ為」に、補習科設置の必要をとき、明治二十九年から三十二年度にわたる、「尋常科卒業後高等科-一就学スル者ト、其寸マ家業-一就ク」男女卒業生の進路をあげである。それによると,卒業生合計一七六名内訳高等科就学計一一五内男一二五名内男一五一名女00一五家事就業計六二名内男二五名三七名である。尋常科六ヶ年の制度が「大声疾呼主張セルモノ何-一依ルカ、実ユ女子ノ如キ尋常科ノミニジテ終ルモノノ如キ、大人トナリテ他家へ嫁スルニ至ル時期ニ及ベバ、其尋常科ニ於テ学修セル学問ハ果シテ世間ニ足リウルカ」というわけである。尋常科四年で大半が卒業する女子の実態を見て、「第二ノ国民ヲ造成スル女子、慨憤措ク能ワザルナリ」とある。「第二ノ国民ヲ造成スル」女子教育の重要さをのベて「補修科設置ノ英断アラシコトヲ」という、意見書の提出であった。此の三十三年十三月に中箕輪村の議会に於て「特別学級設置ユ関スル件」の決定を見た。内容は、就学猶予者、免除者、在籍者の欠席者で正科を修めることのできない者につき、「授業料ヲ免除、状況ニヨリ書籍、器具ヲ貸与シ一週二七時間ノ授業ヲナシ普ク就学者」とするために本校と分校に特別学級を設置しようというのである。女ZJ女


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