箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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〔松島!木下問〕明治四十三年八月より松島|木下聞の用地買収に着手し、同年十二月六日工事を起し、四十四年二月十七日竣工し、同月二十二日松島|木下間七十己鉱山り営業を開始す。〔木下|御園間〕明治四十三年十二月より用地買収、四十四年三月より軌道工事に着手し、同年十一月三日木下ー御園聞を開通す。〔砥川発電所〕大正二年一月砥川発電所並に松島変電所建設に着手し、同年十二月二十凡日竣工運転を開始。〔電燈電力供給〕大正三年一月一日、中箕輪村松島、木下両区に電燈電力供給事業を開始す。〔変電所〕大正十年八月、松島、赤穂、山吹の三ケ所に変電所建設工事を起し、松島は大正十年十一月五日竣工す。〔改良工事〕大正十年六月、辰野L伊那松島聞の軌道工事に着手し、旧軌道を廃棄し十二年三月十三日新線路を改通す。開設当初の電車賃伊那電開設当時の電車賃は次の如くであった。現在より考えるとひどく安いように思うが、当時としては、なかなかの金額で、近辺の人達でもこの電車賃かせぎに歩いて辰野や伊那町へー用事に行ったものである。正月の買初め、四月のお花見等に、当時としては他物価と比較すると、やや高い電車賃を節約して、それだけ買物をしたり、食堂でうどんの一杯も食べるという風潮も、根強くあったのである。大正十二年六月六日現在鉄道運賃松島工場と電車


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