箕輪町誌(自然現代編)

シ処ハ、既ニ本社ノ解廃ニ付其財産処分ノ御諮問ハ如何ニモ御走ノ次第ニツキ、其手続ヲ如何致スヘグヤト、相考候ニ、当村ヨリ更一一分割委員ヲ撰出シ其者ニ為取計候方可然ト議定仕候-一付先日其旨御答申上候処該開産社ハ未タ依然相存シ、決シテ解廃ナトノ義ハ無之趣キ御説諭相成右-一尚又協議致シ候処、私共ハ先ニ御問ノ有之侯ハ該社解廃ニ付テノ事ノミ存居候ニ此御説諭ハ意外-一出テ実事-一有之候今般更-一相伺申候、閣下ノ御説諭ノ如グ果シテ開産社ナルモノ未タ存立致シ候モノナルヤ又、依然存立セルモノニ付テ、先般御諮問相成候ハ如何ナル御主意ニ有之侯哉、又郡内各村ノ意見ノ多少数ニ依テ御決シ相成候トノ事ハ如何-一有之哉右等理由御明示被成下度、然ル上ハ又私共ニ於テ更ニ協議可仕此段相何度候也明治こ十一年十二月三日上伊那郡長金井清志殿上伊那郡東箕輪村株主惣代伊藤久四郎=一井八五郎金沢弥五郎矢島八隅藤沢松太郎河手長十郎@)@)⑮⑮⑮@更に明治二十一年十二月四日、株主代表伊藤久四郎外五名は郡役所にいき、上申書を提出している。株主は、東箕輪村戸長より郡長の、開産社財産の保管方法について、その趣旨である「保管は連合町村会へ委任して、追って郡会の評決により処分」について聞いているが、人民株主一統で協議したところ次の通りに決定をされた。