箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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木挽鋸(木炭を焼くしごとV職人衆工業に関係したものとしていわゆる職人衆があげられる。諸職であって、大工、木挽、鍛冶職は勿論、染物、竹細工などにも及んでいる。木下にあっては紺屋稼と繰綿の業を営む者の調べがあり、繰綿業については仕入金の記載もある。またこれら諸職には鑑札をわたしたもので、炭焼きにいたるまでこうした手順をとっていた。明治十四年己九月二十七日伍長惣代御中諸々職鑑札渡ジ帳(上古田)小白木職一〈松桧の皮むき丁類小売商一(帳面類を売る商人)柚職一〈きこり〉竹細工職一〈かご、びくなどを作る職人〉木挽職四(大鋸で大材を挽く者〉黒鍬職二(人夫の己と〉大工職七染物職一〈糸や布などの染物をした)桶工職三鍛治職一炭焼職石灰焼職一また、南小河内では、福沢に金沢正近という万鍛冶があり、俗名、儀平信濃三郎正近正月二日(年号記入なし)という銘入りの万が、金沢正人の家にある。この人は東京で鍛冶のしごとをおぼえ、東京河内で開業し、弟子を二人おいてやっていたという。ハ石灰岩を集め石灰を焼いた人〉


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