箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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.手掴み魚が川の中の石と石との問、石の下、川べりの草の中にいるのを手で掴みとる。ざぜ虫取りざ何十虫は九多くざHA(急流)にすむから言うのかもしれない。ざHA虫、孫太郎虫、青虫は天竜川の名物である。四ツ手網をあて万能鍬で川の石を掻けばこれらの虫が網に流れこんで多量の虫がとれる。寒L7中素足に草経又は草履ばきで水の中へ入るのだから、快晴無風の日中で精々一時間か二時間でないと体が参ってしまう。それにしても昔の人は性がよかった。今では胴付長靴を履いて足で石を根気に動かしてとる。瓶霊硝子製の瓶筆を浅瀬や小川に伏せておくとひとりでに小魚がはいり真黒に見える程はいって、一個一日OOで二匁くらいとれることもある。掛け網冬の極寒時に、沈床などに投網を掛けておき、棒で根気良くつふいて沈床の中の魚を追い出すと、皆T網にか与ってしまう。第二節養殖漁業養鯉西天竜地域の水田などに多く放流した。稚魚のことを通称「鯉子」と称し下伊那松屠村からの販売人が来て販売した。通常六月中旬頃放流した。特別に餌を与える農家もあったが、多くは餌を与えないで生育した。西天竜地区にあっては八月下旬で濯水止めとなるのでその頃水口を止めて鯉をとらえた。松尾産稚魚(種苗〉の箕輪町への頒布状況は次の如くである。昭和三十一年昭和三十五年東みのわ中みのわO000二、000昭和四十年四六、八00一七九、四二二五、二四O000、000000六五、OO一、000O一八、


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