箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 512

いる。昭和三年八月東箕輪村農会では次の注意を農家に知らせている。一稲作について稲作の生育状況を観察すると、前年に比較して軟弱徒長で分けつ少く、ことに六月十五日以降に植付のものは発育がおくれているので、このような時は稲熱病の発生するおそれがあるから、前に配付した印刷物を参照して各農家では今から対策を立てLください。ボルドー液撤布は発生の初期一回、出穂初期第二回、その後出水八割位の時第三回目を行ってください。なγゲお木灰を反当二十貫位を施用するも効果があります。落水は二百十日以後とし、紫雲英の播種はや遅めにしてください。ソグこのほか紫雲英栽培についても注意をしている。L昭和はじめ頃の中箕輪村西天竜地区の稲作標準など次のようである。その頃の品種、古代のようす、肥料管理等こまかにあげている。この頃農会がこれ等の指導を積極的に行い、相当の成果を挙げていたこともわかる。昭和七年頃の西天竜地区稲作標準。品種無古愛国号・陸羽愛国(二O号〉・畿内早生(二二)右品種は稲熱病に対し最も抵抗力の大なる品種にして且多収穫なるにより適当なる品種と信ず。。希望者は三月二十五日までに各所属の町村農会に申し込まれたし。農会に於て相当斡旋せらるベし。L。首代形状苗代は短冊形に作ること。床巾三尺六寸四尺、踏切一尺~長さ適当の上床にすること。。肥料(坪当〉腐熟人糞尿ニ貫000O貫一窒素OOOOO過燐酸石灰、三五燐酸硫酸加里、三二加里O、00七OO、一五O備考人糞尿の代用に硫酸アシモニアなれば五匁施用すること。硫酸加呈の代用に木灰なれば百五十匁


<< | < | > | >>