箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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堀立工事の着工年月、工事の様子等の詳細については資料不足で不明だが、明治七年五月から九年六月までの「井寝堀立入費簿」によると、天流井継井分として、樋口境ヨリ無量寺下マデ渡方二五円西小沢ヨリ柏ノ木渡方二二円三銭三厘三毛柏ノ木ヨロ中村マデ渡方一八円一八銭七厘O北小河内村北通合掌二間三円七五銭太七家越シ渡方一円二五銭埋木代一円五O銭北小河内堰敷地代金渡方五円O同村寺大門前橋ウケ渡方一円等四八円三二銭一厘の出費記録がある。一の沢井については、OO大除渡方高遠町治郎一円桐山沢口難場渡方鉾持伝兵衛七円大槌井口難場渡方村方士口五七円村方組割渡方九三円五OO銭等が大口で、計八三円一九銭九厘を出費している。OO一ノ沢井は明治七年十二月三日に完成しているが、天竜継井の完成年月は不明である。八年以後も出費が続いているから、継井の完成は遅かったと思われるが、出費の使途についての記載がないので断定はできない。最終的誓約の成立明治十五年十二月十五日に最終的誓約が成立したのである。先に三村聞に替水規定が成立し、既に一ノ沢井の堀立も完成しているのに、ここに至るまで八年の年月を要している。決して徒らに空費したOO


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