箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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国際的には清圏内に起きた義和国事件へのロシアの干渉、圏内でIは帝国主義日本の歩みなどがあり、遂に朝鮮、満州における市場と利権の独占を目的として、興亡をかけた日露戦争となった。現役兵は勿論予備役兵も応召出征した。「明治三十七年三月十二日充員L召集一一応シ工兵第一大隊第二中隊へ入隊、同月二十二日屯営出発、二十四日広島着、四月二十日宇品港出帆、五月五日清国盛京省狼兎石上陸、五月十六日十三旦台附近戦闘ニ従軍、五月二十六日金洲攻撃ノ際戦闘ニ従事シ負傷」「明治三十八年七月二十日補充トシテ騎兵第十六聯隊へ編入同月二十四日屯営出発、八月清国大連上陸」軍隊手牒の中の「出戦務」の欄に書かれていることである。当時の戦況の一端をうかがい知ることができる。また、出征中の家族との通信文、出征日誌などがある。日本軍は旅順攻略以来多くの兵員、其の他に損耗があったが、日本海海戦、奉天会戦を機会としてアメリカ大統領ルズベルトの仲介で、ポツマスで講話会議をすることにした。これがやがて明治三十八年十月二十日の復員令となり、「明治三十九年二月一日大連出帆、同月五日宇品上陸同月十二日屯営帰着、明治三十九年二月十七日復員完結」となるのである。耳主1司第4章正王〆、事


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