箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 292

の概略を記載してある中箕輪消防組沿革誌の中に次のような事項がある。一組の設置及変更明治二十年三月松島区民相謀リ統一的消防組繊ノ急務ヲ認メ伊那警察署ノ認可ヲ受ケ区民ニシテ十五才ヨリ四十才ニ至ルモノヲ以テ組織シ誠心社と称ス人員ハ約百名ナリ:::後略これによってみると、松島では明治二十年三月に松島区の統一的な消防組を組織していることがわかるが、た伸年令、人員、名称等についてのみ知り得るのみでその他の事柄については不明である。富田消防組富田については前記中箕輪消防組沿革誌の中に一組の設置及変更明治二十八年青年団体親和社ナルモノニテ予メ組織シ一切ヲ整頓γ当該年度中ニ富田消防組トシ其ノ認許ヲ受ケ:::後略とあり、消防組設置以前には青年団が何等かの形で消防の事に関係があったのではないかと思われる点もみえる。八乙女消防組八乙女消防組については同前沿革誌の中に一組の設置及変更明治二十四年一月十五日八乙女消防組を組織シ伊那警察署へ届出テタリ:::後略とあってその設立年代を知ることができる。下古田・沢・大出・中原消防組下古田消防組も同沿革誌によって明治二十五年一月に設置されたことがわかる。同様にして沢・大出の消防組については明治二十七年の勅令第十五号公布によって組識された事が沿革誌に記載されているのみでそれ以前の事に言及していないので詳細はわからないが何等かの形の消防組織があったものと思われる。


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