箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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致を見たので、明年一月一日を合併の期と定め、十一月県会に提案子ベく、仮調印を行なった。十一月十八日第四回目の両町村研究委員会を聞き、全議案について協議した。十一月二十日両町村の協議も成立し、合併申請書類の作成も終って、申請の手筈も一応整った。地方事務所須原総務課長は、東箕輪村の同調しないことを遺憾とし、一向町村においても十一月県会に間に合う限りにおいて、東箕輪村の向調を希望し、両町村の町村長、議長が東箕輪O村の代表者と懇談した。中一箕輪町議会議長から次の譲歩案、が提示された。-中箕輪町と対等の山林面積(人口比例により〉約一三八町歩は新町に引継ぐこと。2須原総務課長案の一一一一一一一一町歩を差引いた残約一00町歩は、双方歩みより五町歩を新町へ引継ぐこと。3前記の山林は入山(西側)に近い方を出すこと。4中学の五教室は東箕輪村で新築すること。5東箕輪村中学校に附属した農場一反歩は中学校敷地分として新町に引継ぐこと。以上について、東箕輪村代表者はこれを了承したが、即答を避け村の研究委員会に諮り回答することを約した。同夜十時頃電話をもって「この案は尚考慮の余地がないか」と照会あり、両町村は「全然考慮の余地がない」旨回答し、ここに再び東箕輪村との合併は暗礁に乗り上げた。十一月二十二日中箕輪町、箕輪村は議会を招集し、合併申請書類の議決を了し申請の準備は全く整った。十一月二十五日県知事へ合併の申請を行う。十一月二十七日地方事務所須原総務課長のあっせんで、中箕輪町、箕輪村の町村長、助役、議長と東箕輪村で合併委員と懇談を行った。東箕輪村は種々研究の結果、最終案として次のように提案された。-山林については譲歩案である日影入一八八町歩に対し、東箕輪村では黒尾沢二ハ一町歩と不足分は実測により面積を定めて、新町に引継ぐこと。2中学校五教室を東箕輪村で建築することとし、財源については、山林の処分、起債、国庫補助金とするこ井、右のうち山林については、中箕輪町、箕輪村は一応了承したが、中学校の財源のうち起債及び国庫補助金については今後に問題を残すから承諾できないとして別れた。十一月二十九日中箕輪町、箕輪村の町村長、助役、正副議長と東箕輪村合併委員代表一一一名と懇談した。この目、中学校問題について研究し、次のようにし、それぞれ合併委員会に諮ることとなった。-中学校建築費については、三五万円を保証金の意味で現金を出すこととし、それ以上要した場合はその経費を出すこと。2建築に伴う国庫補助金は、新町で受け入ること。十一月三十日東箕輪村より昨日の了承事項について村の合併研究委員会で審議した結果の回答が次の通りあったO


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