箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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リ理由(明治三十二年十月三十一日)本村ハ町村制実施以前ヨリ小学校位置-一関スル紛議アリ時一一該問題ノ起ルニ当テハ常ニ村内ノ平和ヲ欠クノ傾キアリシニ漸次其度ヲ高メ来リ明治二十七年-一至リ遂三ニ、000円余ノ村債ヲ以テ校舎建築ヲナシタル結果紛議其ノ極ニ達シ屡と不穏ノ挙動ヲ演ズルニ至レリ為一一村税徴収上ニ影響ヲ来シッ、アル折柄二十八年五月村役場ハ祝融ノ災ニ羅リ諸帳簿器具等悉グ烏有ニ帰シタルヲ以テ一時之レカ整理ヲ要スルモ其費額ヲ村税ニ仰グヲ得サルノ事情ナルヲモ以テ不得巴一、四円ノ村債ヲナシ其後村治ノ平和ヲ図ル為メ漸次小学校ノ新築ヲナシタルOOモノ二校舎続イテ村役場ノ新築ヲナシタリ是等建築ニ要シタル費額六、000余円是亦村債ヲ起シ其ノ費途ニ充テ引続キ三十、三十一、ノ両年度赤痢病流行ノタメ隔離病舎建築其他臨時予防費トシテ四、二円余ノ支出ヲOO要シ是亦村債ヲナシタグ又村税未納ノ為メ経常費ノ支出へ一時ノ借入ヲナシタルモノモ其年度内ニ償還ヲナス能ハズ未納額延納トシテ次年度収入ニ逃シ入レ借入金ニ其偉未償還ニ属シ居ルモノアリ又順次利子ノ積ルヲ元金ニ組ミ入レタルモノナリ以上ノ債務-一対シ其返期-一至リ村税ヲ以テ之ガ償還ヲナサントスルモ村治ノ未タ円満ナラサルモノアリ之加此ノ年水害等蓉と至リ巳ム無グ村債ヲ以テ村債ヲ償ヒ所謂借替ノ方法ニヨリ荏再今日ニ一会レリ本年十二月迄ノ元利ヲ換算セハ合計一八、000円ノ支払ヲナサザルヲ得ス之Vヲ村税トシテ一時一一徴集スルガ如キ到底民力ノ能グ堪フル所ニアラス然ル-一返期既-一過キタルモノアルノミナラス現在村債ノ利子ハ一分OO之一二半乃至一五ナルヲ以テ救ニ低利ノ公債ヲ募集シ旧債ヲ整理スルノ必要ニ迫リ本条令ノ決議ヲ求ムル所以ナ中箕輪村の公債・村債発行と財政中箕輪村では、町村制の規定による公債・債券による起債事業を、明治二十七年小学校々舎建築費三、000OO余円、明治二十八年五月村役場火災による建築費一、四円と起している。これらの公債の借金は、地租制限外課税や、戸数等級表の改正などを通じて、村民へ負担されたわけであるが、このような増税にたいして、当四


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