箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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理由書本年明治三十五年度村税地価割-一一於テ地租ノ制限ヲ超過シタルハ公債利ノ償還郡費ノ増加教育費ノ彰液等必要己ヲ得ザル支出比年増加ヲナシ戸別割ハ県税ニ対シ三倍六分九厘三九余ヲ附加シ営業割-一於テ本税ノ一分五厘ヲ附加スルノ情況ナレパ此以上附加ノ準率ヲ増スニ於テハ納民ノ負担-一難堪或ハ商工業ノ発達ヲ阻碍スルノ虞アリ而シテ地益ノ実際ヲ顧レパ米価モ相当地位-一アリ故-一地価割ニ賦課スルハ他ノ税源-一一増ス所以ナリ内務省許可第一八号O明治三十五年四月二十二日甲第四一一一一号票請長野県上伊那郡中箕輪村々会議決明三十五年度地租限外課税,ノ件右町村制第百二十六条ニ依リ之ヲ許可ス明治三十五年五月二十九日内務大臣男爵門海忠勝大蔵大臣男爵曽弥荒助加スルニ比シ其ノ負担容易ナルヲ認メ此制限外ノ課税ヲナYそして、明治二十八年当時の収入役の受入不足額請求を裁判事件とすべく臨時委員をあげ、前村長北原地球治が追求されることになった。このような町の有力者よりの借金の他、どこから借金したのであろうか。士口江銀行より一万五千円の借金を行っている。内務省許可書このように、公債・債券の募集資金は、すでに借金している吉江銀行と、村長ら、有力者への返済金として消えることになっていることがわかる。当面、士口江銀行より借金して、借入金元利明細書の人々や、追認の人々に支払っているのである。一、一時借入金の件村債利子償却ニ充ツル為メ金一百七十五円ヲ年利一割五分以内ノ利率ヲ以テ一時借入ヲナシ本年度経費ヲ以テ来ル八月三十日限リ償還スルモノトス理白書客年吉江銀行ヨリ借入タル壱万五千円及貯金銀行ヨリ借入タルコ一千円ニ対スル本年一月ヨリ六月ニ苫+芹/利子償却期日ナルモ目下民間金融逼迫ノ折柄ナルヲ以テ村税未納者多ク、利子償却ノ支払ヲナス能ハズ依テ一時借入金ヲ以テ之レヲ充ントス


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