箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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(袷一枚・頭巾一つ〉である。このような教育費と、衛生費の内容から、村政が布達業務処理を内容としたものであったことがわかる。戸長は、長野県庁へは年一回出かけるだけであるが、郡役所へは四二回出かけている。郡役所郡長の村制管轄は強力であったことがわかる。郡へ行き何をしたのか。中箕輪村の明治十六年二月二十八日の出頭控によると、戸長は郡役所へ諸営業地方税上納ノ件・徴兵人別表二葉ツツ、大槻武重、三沢米士口上申・矢沢条士ロ逃亡届ケ三葉上申・現在学令人員表一枚・沢耕地学校十五年受払勘定帳一月中学事報告上申・上古田校教員職務心得追加伺上申・郡役所より布告物差立用紙一枚上申・券状十六枚書換上申・上古田唐沢治平上等職工廃業願(県済〉・大野忠作牛馬宿小平亮之助旅篭屋廃業願(県済)・連続切符三枚返納ノ件(返納済)・衛生異動月報病名書上申・以上の業務を二日がかりで処理している。以下、郡役所への上申処理業務を示す史料を掲げてみる。「人力車売買願上伊那郡伊那富村三百五拾三番地平民農一人力車壱輔売渡人春宮竜治但シ壱人乗企郡東箕輪村賞受人測井金太郎右人力車今般売買約定相整ヒ、春宮竜治儀廃業仕、淵井金太郎営業仕度候間此段御採申奉願候也明治十四年四月十九日売渡人春宮竜治買受人測井金太郎伊那富村戸長村上伝吉郎印東箕輪村戸長上回門三郎印上伊那郡々長伊谷僑殿代理上伊那郡書記山本恭峰殿ハ朱印)書面願之通関届侯事間一明治十四年六月九日上伊那郡長伊谷F印印T1I困又、次のような伺書もある。「御伺網ヲ以テ小鳥ヲ猟落スル営業者ハ何-一拠リ鑑札御下附ヲ願出可然者也此段牽伺候也上伊那郡東箕輪村戸長三井豊次郎回上伊那郡長伊谷倫殿代理上伊那郡書記山本恭峰殿〈朱印)書面之趣猟業ハ賦課目外ノモノニ付、鑑札下附限ニ無之義ト心得ベシ那長伊谷倫代理明治十六年八月二日上伊那郡書記山本恭峰回郡より県への上申には教育関係のもの、が多いが次のようなものも県からの許可になっている。「小学全科試験願附聞7


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