箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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メボソムシグイ夏鳥雌雄同色五月上旬十月下旬J一口にメボソともいう。登山してこの鳥が、チョリ・チョリ・チョリ・チョリと必ず四節ごとに切って涼しげに鳴いていると、ああ高い所まで(一五OOM〉来たなあとわかる。境界漂鳥にされていて、それ以下ではめったに鳴かない。霧沢山ではよく聞き、エゾムシクイより数はや多い。巣は崖下。昆虫主食。Lセンダイムシクイ夏鳥雌雄同色四月下旬十月中旬J標高六OOMT一四と聞き倣して、探鳥会では笑いの種となる姿はウグイス科全部がそうであるように、灰暗緑色が多く、決して美しいとは言えない。崖下や地上に巣をつくり、昆虫主食。ウグイス漂鳥雌雄同色十一月下旬三月上旬J日本三名烏に入っているが、オオルリ、コマドリに比べて、姿では全く立ち打ちできず、総合点(姿、声の)では第三位。声が余りにも有名であり、静かな山中で、あのホLホケキョを耳にすると「法法華経」の心境になる人もあろう。寒くなると人家の庭木や森に来て冬を越し三月はじめには鴫ることもあるが、殆どは、七八JOOM以上の森林に帰って繁殖する。チヤY・チヤッは笹鳴き。ホホホホ・ホホケキョ-ケキョケキョケキョケIキョは谷渡り。ただのケキョケキョケキョは警戒鳴きである。最近、三月になって人里近くで噌るのが少くなった。昆虫主食。夏鳥雌雄同色四月下旬林の崖下に巣をつくり、昆虫主食。ヤプサメJ十月中旬シシシシシシシンシシと虫の声に似た鳴き方をする。うす暗い山合の沢からよく聞く声である。スギ、ヒノキTオオヨシキリ夏烏雌雄同色五月上旬九月下旬ただ、ヨシキリとよばれている、現在コヨシキリより数は多いが、天竜川の両岸にヨシが至る所に密生していた十年前に比べるとずっと少くなってしまった。朝早くから、一日中ギョ、ギョ、ギョギョシ、ギョギョシ、ヵOOOMの森林中によく繁殖し、鳴き声はチョチョチョジイL。これを「焼酎一杯ぐいL」


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