箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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キパシリ科キパシリ雌雄同色留4鳥LツLと早口に繰り返す。それを「忠兵衛長兵衛長兵衛忠兵衛」と聞きなす。第1編自然昭和四十五年一月、萱野高原の夫婦松の近くで、シジュウカラとともにこ三羽アカマツの幹で採食していIた。普通は一五00メートル以上の森林中に住んでいる。木の幹を下から上に旋回しながら登りつつ主に樹の幹に潜むクモや昆虫を食べている。木の梢近くに達すると隣りの木の根元近くにおりで、また登りはじめる。森林の虫取り屋である。ピチョ・ピチョ・ピチョ・ピイピイ・ピイピイ・ピリピリピリと細く美しくリズミカルにL噌る。ゴジュウカラ科ゴジュウカラ留鳥雌雄同色I多いとカラ類に混じって四五羽から一羽くらいの群でナラ、ブナ、アカマツなどのわりあいに太い樹の幹をO亜高山帯にて繁殖し、噂りは、フィフィフィフィフィと高く鳴く。十二月からこ月末頃まで、特に山地に雪が敏速に上り下りしながら、主に昆虫類、を採食するハムシ、ゴミムシ、ゾウムシ、シヤグトリガなどの幼虫であOTる。イチイの撲果、マツの種子、ブナ、ナラの堅果(どんぐり〉も食べる。シジュウカラ科γジュウカラ留鳥雌雄同色人里から低山地帯にかけていつも見られる鳥である。特に冬などは人家にも一羽二羽の群で庭木などにOJOもやってきて越冬昆虫類、草木の実を食べる。カラ類は森林中においても、個体数は極めて多く、主食を昆虫類にしていることから、森林の害虫駆除には大きな役割りを果している。ピLツ・ジュグ・ジュクと鳴いて木々の聞を活発に飛び廻っている。給餌台や架設の巣箱の利用は第一番の鳥である。噌りは早く一月末から、シチピ・シチピ・シチピ・シチピとくり返す。森林の中ではエナガ、ヒガラ、ゴジュウカラに混じって群をつくり、移動する時の先導者である。ヤマガラ留鳥雌雄同色カラ類の仲間では、一番に美しい烏であり、混群をつくっていてもすぐに区別がつく。個体数は他のカラ類に


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