箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 110

配はない。昆虫類を主食とするので益鳥であり、これから多くなっても、大いに保護しなければならない。ムクドリ科ムグドリ留鳥雌雄同色この辺ではガツチとかギャアギャアといっている。人家の屋根や煙突、お宮、お寺のケヤキ、スギなど大木の洞に好んで営巣し、多い時には一本の木に十番も巣をかけるなどは、まさにムクドリのアパートである。繁殖期以外は、集団で行動し、稲刈後の水自に数百羽でおりて、稲株よりメイガの幼虫や踊、その他害虫狩りをする様は実に見事であり、これらが通った後に出何もない。果樹につくので嫌われている。簡単なおどし位では驚かない。見虫類を主食とするので農薬使用の限界にきている今日の農業面で害虫駆除には大いに役立つ鳥である。またカラス、スズメと共に萱野高原にまで住みついている。順応性の強い鳥でもある。昭和二十五年ころ、松島神社のスギの木の洞に営巣した一つの巣から、産卵した卵を産むはじから毎日取っても取っても産み続け、計一一箇で終ったことがある。こんな点ほかの鳥に比べて相当無神経でおろかなところがある。コムクドリ夏烏雌雄異色秋期にはムクドリと群棲し、水田で害虫駆除に大いに役立っているが、数はずっと少ない。前種と比べて、形、鳴き声はそっくりであり、一見混同しやすいが興の長さが約半分であり全体に小形で古♀とも美しく特に合は頚側に明らかな栗色の斑紋があるので、すぐ見分けができる。繁殖状態もよく似ており卵の色は緑青色で全く似ているが、全体に四ミリ伎小さい。スズメ科スズメ留鳥雌雄同色普から農家にとっては目の仇とされている。特に稲の実り時には大群で食い荒すので、その防除には手をやいている。しかし次のニュウナイスズメと異なり、雪の消えない中から八月頃まで二三回繁殖し、その聞に多くの害虫を餌にするので、害虫駆除には大いに役立っている。昭和三十一年頃中国ではスズメ、ハエ、ネズミ、ヵ


<< | < | > | >>