箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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ことである。以下分類目録の順について述べる。カラス科ハシブトガラス留鳥雄雄同色く見かける。害も多いが、年間食餌の四O%が動物質(主に育雛期の餌でネズミ、モグラ、カエル、ニカメイ次のハジボソガラスと共に、この辺では単にカラスとよんでいる。全身真黒なことと鳴き声からして縁起の悪い鳥といわれたり、春苗代を荒したり、秋果樹園にも群れて来て喰いあさるので、農家にも嫌われている。スズメと仲がよいことからカラスの死骸を、農作物の被害にあう田畑につるし、スズメ除けにしてあるのをよガ、ヵレハガなど)六O%が植物質ハ田畑の穀類や雑草の種)であることから、害虫駆除にも仲々役立っている烏で一概には害鳥ときめつけられない。ハシボツガラス留鳥雌雄同色前種との見分けは、呼び名のように、くちばしが細くて小さく、上噴の湾曲が少ないことで区別できる。田畑や天竜川あたりで両種が混じて群れているのは常に見られる現象であり、また人の集まる観光地には必ず見受けられる。萱野高原にも湯山荘を建てて二年目には、スズメ、ムクドリと共に、上って来て残物を喰あさっており、最近とくに数が多くなっている。カケス留鳥雌雄同色標高一六00メートルの山にもよく見かける。羽色の美しいわりに目端が黒く、目がギョロついているので器量は良くない。鳴き声からして「ギャア、ギャア」という人もある。昆虫類、ドングリ、グリなど何でも食べる。物真似がじようずで猫や犬の鳴き声をするので、山の中で驚かされることがある。オナガ留鳥雌雄同色体の割合に尾が長く、灰青色で二00ミリメートルもある。スマートで美しい。鳴き声は、ギェイ・ギェLイギェイギェイと賑やかである。長野県内にも、極地的には集団生活をしており、県内の南限は小野地域とされていたが、昭和四十五年の五月にはじめて町内に姿を見せた。果樹につくと被害もあるが現在は数が少いので心


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