箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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に水面上二くらいの砂壁があり、また卯の木の天竜川に面した畑地に露呈している。これは花尚岩の基盤が露出したものである。花岡岩の特質火山の働きによって地中深くで固まった岩石(深成岩)であるので造岩物質の種類も多い。非常に固いが風化され易く、腐蝕しやすく、いわゆるボロボロになりやすい。多量の降水があると水を含み崩落現象を起す。又小川の花崩岩の砂の中は造岩物質の雲母など光ってみえる。第三節澄心寺の蛇抜け明治元年間五月、澄心寺の裏山くらがり沢の、土砂崩落により、寺の宝蔵、禅堂等重要伽らん、南信随一といわれた庭園を埋没させたが、毛利市右衛門の「澄心寺蛇抜ケノ覚我記」によると、次の通りである。(澄心寺山蛇抜ケノ覚我記毛利市右衛門記)信濃国中伊那郡三日町村青曇山澄心寺ノ蛇抜ケハ明治元戊辰年之閏五月十七日也


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