松島王墓を考える

松島王墓を考える - 箕輪町図書館蔵書のデジタルアーカイブ


>> P.奥付

おわりにこの特別展では松島王墓古墳について、今の段階で考えられることを、推測も含めて考えてみました。その準備の過程で、下諏訪町の青塚古墳や、飯田市のいくつかの前方後円墳を訪ねてみて、改めて感じたことがありました。それは、伊那谷に残る他の前方後円墳(青塚古墳含む)と比べても、松島王墓古墳の保存状態が素晴らしく良いということです。神社の所有地になっていたこともその一因と思われますが、郷土の先人たちが大切な場所と認識し、そのままの形で伝えてくれたことが一番の理由ではないかと思います。外見上は荒らされた形跡も見当たらないことから、あるいは未盗掘である可能性も考えられます。今も謎だらけの松島王墓古墳は、遠い祖先の人たちが残した、未来の人たちへのタイムカプセルであり、郷土の宝として、これからも大切にしていかなければなりません。資料提供者・協力者一覧(敬称略)一ノ瀬敬一小木曽崇寿小池勝典坂井勇雄澁谷恵美子濱慎一藤森栄太北條芳隆宮坂清山田武文飯田市教育委員会岡谷市教育委員会下諏訪町教育委員会宮田村教育委員会伊那市創造館上伊那教育会飯田市上郷考古博物館飯田市考古資料館飯田市立図書館雲彩寺松島区このほか学術指導等で多くの方々にご協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。松島王墓を考える発行日平成25年10月19日編集発行箕輪町郷土博物館〒399-4601長野県上伊那郡箕輪町大字中箕輪10286-3印刷(有)工藤写植


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