令和4年度の男女共同参画推進事業として、箕輪町イクボス・温かボス宣言者及び、町内事業者・団体等に向け、多様で柔軟な働き方やワーク・ライフ・バランスの理解を推進することを目的に、イクボス・温かボスセミナーを開催しました。
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令和5年2月22日に産業支援センターみのわにて開催しました。町内企業事業者、一般聴講者、町職員等を含め27人にご参加いただきました。 今年度は、段階的に施行された「育児介護休業法」を受けて、町内で実際に育児休業を取得した男性とその上司によるパネルディスカッションを開催し、事業者だけでなく、これから男性の育児休業を取得したい方や、職場として聞いておきたい方など一般の方も募集しました。 育児休業を取得するきっかけや、取得期間の生活の話、取得の申請を受けたときの上司としての心境や職場の様子など、復職時までの話を振り返ってお話を聞きました。 関連する国のデータや支援などを説明しました。ディスカッションの一部まとめはこちら (85kbyte)アンケート結果はこちら (182kbyte)
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ディスカッション
パネラー
有限会社 ノーツ 様
養命酒製造 株式会社 様
箕輪町役場
ファシリテーション
箕輪町 女性活躍推進コーディネーター 中野 友美
(一部抜粋)
状況 |
4人目の出産 |
初めての出産 |
2人目の出産 |
取得を決めたタイミング
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妊娠3か月 | 妊娠前の計画の段階 | 妊娠前の計画の段階 |
組織への申請 |
出産3か月前 会社で制度がつくられた
| 安定期に入った妊娠5か月頃 |
申請されてどうだった? |
制度つくりたて!ほんとに?できるのか? | 前例があり、取得してよかったと話を聞いていたので、落ち着いて受け取った
| 長期取得の申請に対し、何の調整が必要か戸惑った |
取得前に業務上大変だったこと |
予定日より2w早く生まれた。想定外だった。メイン業務を引き継ぐ計画どおりにならずに大変だった
| 半年間は長く、業務も属人化していたので、負い目があった |
こんな対策しました
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| 事務職を短期間雇用 |
休業中どんなことをし、生活していたか |
上の子たちの世話、保育園送迎 家事全般 | 家事全般 育児は、夫婦でわからないことばかりで必死で終わる毎日だった
| 苦手な料理以外は家事育児 |
仕事のことは気になった? |
2wという短期間で 仕事の連絡は常にとっていた | 仕事柄、区切りをつけて休業できたが、家事の最中、いつもと違う視点で行動していたら、仕事にヒントを得ることがあった
| 何かあれば、メールで連絡がとれるという環境が、逆に安心でもあった |
復職する日に思った事 |
職場への不安が入り混じっていた 家庭への名残惜しさもあった
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部下が復職するのに配慮したこと 感じた事 |
配慮というより感謝の気持ちだった 家事や育児の体験で、業務の仕方は効率化しているのがわかった 5S活動でもキレイさが変わった 本人から職場に対する「感謝」を気持ちを感じることができる 育休後は家族中心になったのを感じる。そのために仕事も効率的にこなしている
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取得者から これから取得したい方へ |
・育児休業前の段取り・定期的に連絡をとることは大事 ・父母教室に行ったら、不安が解消できた。ぜひ、そこも参加を。 ・どういう育休にしたいか、夫婦でコミュニケーションをとっておく ・家族が、育休を取ったことを喜んでくれ、日々の会話も増えた。 ・毎日のように、一日の子供のことを話すようになった ・妻が感謝を伝えてくれる。かなりコミュニケーションが良くなった。 ・育休を取らなかった1人目とは明らかに違う感覚がある ・自分にとっての休暇ではないが、期間に関係なく、この経験はこれからの仕事や暮らしのために、勉強になる
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管理者から これから取り入れる事業者へ |
・社員全員が、この取り組みを知っていることが大切(周知) ・「上司にはまだ言えない」という職場の状況は多いと思うが、上司にも言えるコミュニケーションづくりをしておく ・例えば「プロジェクトリーダー」であっても「外す」のではなく「外しておいてあげる」という感覚 ・人材不足、価値観の違い、共働きというのは当たり前になっている。「雰囲気を作る」「前例をつくってしまう」ことです。 ・相談を受けた時、期間を聞いたり、どういった調整をとればいいのか、あらかじめ学んだり、項目の帳票を整備しておくといいです
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