箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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葬列以前よりは簡略化されたが次のようである。燈寵・小鎮・大榊・銘旗・棺・棺添・墓標・神酒・洗米・塩・果物・生花・大榊・小旗・燈寵・小榊埋葬の式葬列が墓地に着くと棺を正面にすえ、献模台を前にならべて、埋葬の式が行なわれる。神官ののりと、遺族や会葬者の拝礼があって、埋葬される。現在では、墓地の式は略されて、棺前祭に引続いて、自宅において行なわれる。出棺後出棺後は残った神官によって、祭壇が整えられて「御祖神霊」の軸をかけて榊、花を飾って献僕が行こなわれる。墓地から帰った神官が拝礼して式は終り、あとは神官に酒食のもてなしがあって、帰った後は精進落しとなる。翌日祭翌日行なう祭儀をいう。当日は親戚や知人、近所の人を招待して、神官一人を頼み、祭壇には膳部を供え(後で身内で分けて食べる)また切餅を供えて後でこれを投げる。神官ののりと列席者の拝礼があって終る。参列者に膳部がでて、酒食のもてなしがあって終る。壇引もその日行われる。今日はこのようなことは行なわれず、切餅も米粉をもって代用され当日一切が完了されている。後日祭十日祭・三十日祭・百日祭・一年祭・三年祭・十年祭・二十年祭・五十年祭・百年祭の霊祭が行なわれる。第二節年中行事年中行事は部落によって相具があり、また個々の家についても、その家のしきたりによって違っているものがある。ここでは、主として下古田、長岡を中心にしたものに、特に変っているものをつけ加えた。


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