箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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第1章生.活Oお守り札を身につける。どの神様でも、安産のお守りならよかった。O火事を見ると腹の子に赤アザができる。妊娠中は、胎児への影響をおそれ、つとめて精神的動揺をさけよとの第一節第七編第一章民産育人生の生活イ谷わが郷土箕輪町の中で、私たちの祖先は生れて育ち、結婚し、そして死んでいった。私たちも今その過程にあるが、それぞれの過程には、成長を祝う祭事ゃ、ならわしがある。部落によって多少違いはあるけれども、'素朴でしかも義理堅い折節の行事を通して、人々は家庭や社会との連帯感を深め、郷土を愛し、この町の住民としての誇りをもって成長してきている。そうした行事の中には、時代の推移とともに形の変わっきているものもあるし、中には殆んど消滅しかかっているものも少なくない。公害だ、自然破壊だと、ともすれば人の心の荒みがちな今日、単なる迷信として捨て去るにしのびないものが、今まさに消え去ろうとしている行事の中にあるのではなかろうか。安産の願い


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