箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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第1章部落第一節部落の分布箕輪町の部落は、すべて集村形態をなしていて、竜西の下古田・上古田、富田は山麓の部分に古くから発達した集落で、山麓に一線をなしている。天竜川沖積地にかけては、沢、大出、松島、木下は伊那谷に沿って一一線をなした部落であって、その部落と山麓部落の中間部は畑地・林地・採草地が広大にひろがっている。その中間部に成立したのが八乙女と中原・中曾根の部落である。八乙女は深沢川の水が入手しやすいのでこの地点に部落が形成されたのは、当然であって古い部落である。竜東を見ると、天竜川の氾濫原の部落としては、北小河内・三日町があるが、稲作を主とする農業経営のために、天竜川の洪水を恐れて段丘近くに集団的に居住して安全地帯を選んで部落を形成している。南小河内・長岡・福与はそれぞれ段丘地の山麓近くに集団して部落を形成している。南小河内は上ノ平城の下に発達した部落である。谷底の部落としては、長岡新田が沢川・一之沢川のごく狭い段丘地を利用して部落が形第五編第一章集部落落


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