箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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これによってみると経営可能の状態で売渡したものであることがわかり、繰糸場の規模やその中に備えてある器械および器械釜の大きさ等もその概要をうかがうことができる。しかし女工達の寄宿舎等の事が全然書かれていないので、全員が通勤かとも思われるが、翌十九年に小林徳兵衛にあてた詑書なるものがあり、それによると某二人が工女数人の中へ忍入侯処云々として不心得を詑びているところを見ると、寄宿をしていた者もあったのだということがわかる。この荻原因助の経営した器械製糸所については、残念乍ら資料が全然ないので創業年月日など詳細については不明であるが、小林徳兵衛の器械製糸所設立につづいて行われたものであるまいか、そして数年で経営がうまくいかず徳兵衛に売渡したものではないかと思われる。この頃箕輪町で器械製糸を経営していたと思われるものをあげてみると次の通りである。ハ主として弥平の日記による)部落名木下経営者小林徳兵衛松本長兵衛木村真一荻原国助春日幸治十五名二十名唐島錠吉小原民吉小康友士口柴宮五郎藤田留次郎L女工数七十五名不二七釜不明二十四人不明不明不明不明二十名位松本長兵衛の入賞状グ大IJィ?沢松同同同出島明三十名|三十二名富赤沼文太郎二十人!一二十人不明回唐沢権九郎北小河内三井米次郎


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