箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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松本出張井川伊瀬第百弐十六区杢之亜真澄北河@内村戸副長@分局出張無印丸山徳五郎北原監察から沢村の旅宿へ呼出しがあり、そこで内々の話があった上で、右の発令となったものと推定される。内探索の内容は不明だが、近くは伊那県編入をめぐって松島村のいわゆる太田騒動、伊那の己年(二年)騒動など県下各地に不穏な動きがあったから、それらの内偵を命ぜられたものであろう。明治四年十一月、伊那県は高遠県、飯田県その他と合県して筑摩県に統合され、新に区制がしかれて従来の名主、年寄等の村役人を廃し、戸長、副戸長が任命された。この時、第一二六区には民費雇人である見廻番人(同五年捕丁と改称〉が任命されている。戸長矢島朋之進からの区内村吏衆への廻状によると長岡村原与右衛門三日町村原権兵衛右両人今般区内巡遅役被仰付侯間此段御通達申上侯区内見廻之時ハ諸事宜敷御相談可被成候御承知ノ上ハ御村名下-一御請印被下度候村方ヨリ戸長方へ御返却可被下侯以上八月十六日


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