箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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となっている。昭和八年七月十一日付で、長野県達第六百四十二号で第一部の小頭を一名増員しているが消防手を一名減にしているので組の総員はかわっていず、又昭和九年十一月十七日付で、長野県達第八百四十二号で第一部の小頭を更に一名増員しているが消防手を一名減員しているので前年同様総員数はかわっていない。第一部のみ幹部の増員を行っているのは、当時消防施設の充実を望む声が組員の中に多く、すでに早く統一以前大正年代に松島組にはガソリンポンプ一台を備えており、つHAいて木下組も同様一台を備えであったが統一後第一部大出班で一台を購入、つHAいて沢班も一台の購入をみたのでこれに対する幹部増員の必要があり、前記の小頭増員があったものと思われる。なおこの後第二部上古田班で昭和十二年にガソリンポンプを購入備付けたので、各部に一台乃至二台のガソリンポγプがあることになり、旧中箕輪村内の消防力は当時としては充実したものとなった。こうして昭和十四年の警防団へと移行するのであるが、大正十五年から昭和十四年三月までの消防組の活動状況についてみると、年中行事としては、年初の出初式、四月の小巡検(春季演習とも言った〉と幹部演習、十月の秋季演習等でありこのほか不定期に大巡検があった。非常出動については火災、水害、非常警戒、緊急救助作業等となっているが、これらのものについて沿革誌中より抄出してその活動状況のあらましを掲げることにする。


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