箕輪町誌(自然現代編)

調ヲ為ス午后二時上古田正全寺出火類焼-一付右願書製作之義他一一譲リ同時退散ス三十日、向山歌士口儀西箕輪村へ村費等報酬取調一一出頭、下平豊吉・向山歌士口二十七日草稿ノ末尾判行スルニ付学校へ参会シ終日岩波先生ト請願組織方等を談議シ後請願趣旨トスル理由書文例草稿ヲ依頼シ事終テ退散、此日午後晴唐沢喜三雄氏請願書全成如何間合セルタメ大東宅へ出向致スニ付、右岩波氏へ依頼之由ヲ語リ明日行富田学校へ集会スル事ヲ約シ退去ス十二月一日唐沢喜三雄・下平豊吉・向山歌士口集会後向山政三宅へ趣キ岩波氏へ依頼之件如何ヲ伺ヒシニ図ラズ請願事件一一付、岩波及政三氏等ト少シク意見ヲ異ニシ理論数葉一一渡リ后終一一請願急速一一為ス事ニ判決セリ、依一ア要点課目ヲ挙ケ記載ノ上、岩波氏へ差出シ全氏ハ明二日中-一依頼之文例全グ成形致ス筈-一テ猶明二日上古田ヨリ二名富田ヨリ二名該件ニ関スル諸般ノ取調トシテ役場出頭ノ事ヲ約シ協議留このように学校の岩波先生などと意見を異にして、急速に請願が進められてゆくことになる。尚、集会協議決定として次のようなとりきめがなされている。「集会協議決定録今般町村(制〉度ニ廃置分合事件ニ付集合ヲ要シ協議決定スル項左ニ一従前之我村内ヲ分離シ明治二十二年四月一日ヨリ施行スル制度ユ就テハ可成耕地内之弁益ヲ図ル事ヲ目的トス一分合事件一一関シ要務ヲ図ル為メ惣代四名ヲ撰定ス一惣代日当ハ一日金三銭宛ト相定ム、但シ本村出願完歩相成候節ハ更ニ協議ヲ遂ル事一該件-一関係スル入費ハ耕地内ノ負担タルベキ事一入費金割合ハ地価七歩戸数三歩トスル事右之通リ協議決定候ニ付投票選挙致候処左之四名当撰相成候間他日ノタメ御調印有之度侯也惣代下平豊吉・向山治左エ門・向山伝四郎・向山歌吉〈以上惣代〉以下回四人略」かくしてでき上った請願書は次の通りであり、甚だ興味深い内容となっている。