箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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第二編政治・社会第一章第一節政治明治初年の行政尾州藩御預り村より伊那県へ慶応三年十月十五日には徳川慶喜が大政奉還を行ない同年十二月九日には維新の号令が下り日本のれいめいをつげ夜明けを迎えたのである。翌年三月八日には旧松本御預りであった沢・大出・八乙女・下古田・上古田・富田・中原新田・木下・松島(一部)・中曾根新田・三日町・長岡・北小河内の村々が尾州藩塩尻御取締所の所属となり、天朝御料となった。前記の村とはちがって旧太田知行所の支配であった松島・南小河内・福与の村々はそのまLであった。以前には三ケ村は天領であった時もあり、天領時代その行政もよい処があったので、隣接の村々が天領であるのに旗本領であることを嫌い惣代を立て、本山(塩尻市洗馬〉の尾州御取締所に歎願をしたが、徒党を組み強訴をしたということで惣代の者が責任上投獄され、或は村預けとなり、いわゆる太田領離脱騒動となったのである。


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