箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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る。神経毒は神経呼吸麻揮である。へびはその形から親しめない第一印象、逃げ足もねずみなどに比べるとおそい。薬用特効薬とされる。などのことから数は減少している。へびに関する伝説(木下)へび田という地名(松島〉もある。へびに関する僅諺として、白へびは神様のお使いといわれ、屋敷内のへびを殺すとたたりがあるといわれている。へびの交尾は通常四時間位といわれているが、松島駅南方の水田での観察では三時間程であった。この後弾力性のある卵を生むのである。「中世時代に栄えた腿虫類にかわって、現代は晴乳類の時代である。随虫類に対する長かった歴史が現在我々がへびをきらう原因である」という人もある。へびは鼠を好んで食べる。野ねずみ駆除には最もよい。まむしを除く他の五穏は、この点では神様である。今後大いにへびを保護する必要がある。第五節現在地球上に生存する生物群の中で最も多いものは昆虫類であるといわれている。実際其の種類は甚だ多く全動物の四分の三以上を占めていると推定されてはいるが、実際の種類は勿論わかっていないようである。百万とも二百万種とも見積っている。昆虫は各種の環境に適応して広く分布し陸上の生物で多少とも昆虫との聞に、生態的な関係を持たないものは殆どなく、営業上、衛生上、趣味等吾々も昆虫といろいろな関係にある。害虫駆除、益虫保護と大別することもできるが、箕輪町に於ても養蚕、養蜂、ざざむし取り、すずむし飼育などは人を中心とした昆虫とのかかわりの具体的な事例である。箕輪町内の昆虫の種類も多くこれらの総てにわたって調査し、記録することはできないので町内に於て、確認したものについてふれることにする。


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