箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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クヌギ、コナラの実(ドングリ〉や雑草の種などを食べ、冬期には人里の田畠に下って、穀物の残りをあさる。山中に餌となる木々の実などが少い時は、キジと同じく田畠の稲穂、モロコシを荒すことがある。以上の鳥類のうち、主要なものの標本は大部分、郷土博物館に展示されている。第四節虫みへみはえみはんびへんびなぜ「へび」というか辞典によれば「己は蛇の略、へみは延身の約か」「反鼻は片尾に転ず」と二つある。はんぴ実物のへびの形から考えると、鼻を上に向けた反鼻からへびという名前がついたように思う。蛇は動物分類の上からは、脊椎動物L随虫類|蛇目|まむし属|マムシ、となる。箕輪町でよくみるへびは次の五種である。Lしまへび属シマヘビ・ジムグリ・アオダイシーウやまかがし属|ヤマカガシ・ヒパカリ食物は一般に動物性のものを捕食する。カエル、トカゲなどをくわえたものを見ることもある。ねずみ、ひなも食べる。変温動物(寒くなると体温も下る〉であるから冬眠をする。春、土手の日当りの場所などに出るのが一一一月(帯無堤防で二十日が一番早い記録あり)冬眠するのが十月下旬頃だろう。やまっかじ(ヤマカガシ〉ヒパカリより大きく体長六01一00センチ、平地、特に水田に多いが山地にも棲む。体色は個体によって変異がある。体側の朱色の斑紋がが山地のものの方が水田地帯に棲むものより鮮かなように思う。此の朱色が山火事に通ずるのだろう。朱色のない変わり者もたまにあるがこれをからすへびという腿類J¥び地上のくぼみに簡単な巣をつくり七ケ一一一一ケ卵を産む。キジと同じく一夫多妻。


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