箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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四ねずみ(ホンドハタネズミ〉野ねずみ昭和四十七年松島西天地域でホンドハタネズミの大被害があった。実りには少し聞のある八月、田のあぜは勿論、回の中のいねの株をくい切った被害が至る所の回に見えた。発生場所は明らかでないが、いわゆる「ねずみ算」式に異状発生したものが此の地域をおそったのであろう。今迄にこのような状態はなかった。夜行性で日没後と早暁におもに活動する。群棲性がある。臼歯が成長を止めず、それをけずるため、食物にもならないこわい物でもかじることがある。胃が複雑になっていることなども他のねずみより粗食に耐える生活力が旺盛な種類である。ネコは愛玩がん用になりねずみとの縁が切れるに従って、野鼠駆除の方法が変ってきたが、鼠全般の駆除も大切なことである。第三節


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