箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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味した結果は、「人の通らぬ道には、生えないものよ」と言われたと記録されているが、八本の山道が確認された。「オオバコ」の習性を承知の上の裁きには、感心させられる。所が一歩畑をみると、強いと感ずるこれらの草は自につかずに、ハコベ、アカザ、タデがぎっしりの畑も見られる。これも踏まれることには強かったが、耕起には真に弱い植物と、耕起には真に強いハコベの特性なのである。休耕田稲作転換事業法により箕輪町の水田も昭和四十四年より休耕田が点在するようになった。初年目、二年目、一一一年目と、その休耕田の雑草の様相は変化していく。初年目植物|五O種、主として浅根植物二年目の草!/ピェ、ヒメムカシヨモギ、カヤツリグサ、チガヤ、アカシヤ、地下茎のあるもの三年目四年目ー優先草と幼木|簡単に抜根できない幼木第三節「農業は雑草とのたたかいである」と言われたことがある。草かきによる手取り除草は農機具の進歩改良、農法の工夫による黒色のビニール覆をするフィルムマルチ栽培とか、近年は除草剤の開発により、昔話となりつつOOある。除草剤の種類は現在一を越している。商社別にすれば三五種にのぼるといわれる。O箕輪町農協の昭和四十八年度除草剤の注文票は次のようである。この九種が現在箕輪町に適するものと判断される。


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