箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


>> 66

東小学校南北方向がその大部分である。天竜川沿岸の代表的なグラよる作物のうね立ての方向とか、いねはぞの立て方の方向なども風と関係づけられることである。S'S'卓越風季節風のように閉じ方向へ毎日吹き続ける風。三沢勝衛は、L著書グ風土産業。の中に卓越風について書いてある。風道の風というのは極めて弱い僅かな線香の煙が廉く程度の弱い風も考えて、、養蚕農家の具体例をもって卓越風について述べている。養蚕農家も減少し又飼育形態も時代と共に変遷を重ねているので家屋構造と養蚕との統計から判断することは困難になってきたが、家屋工場が新たな場所に建築され続けている今日、町全域の風について考えると共に建物の前と後の比較、隣りの道路との風など微気象について見ることも輿味のあることである。箕輪町内に此の卓越風を示す十分な資料はないが次の樹木の先端のかたむきはそれを現している。箕輪町の風向上図は年間風向を%で現しそれを八方位に現した表である。箕輪中学校|南と南西の風ひん数が多く、次に北と北東の風が多い。したがって中学校周辺では木下原方面と中原方面からの風が多く、次が犬出、沢方面から吹く風の多いことを示している。民〉一5南山フである。南小学校|南北が多いが南西がこれにつぐ、これは既に気温でとりあげた観測地の立地条件にもよるが、此の地域は、木下下町、久保方面から風の吹くことがわかる。


<< | < | > | >>