箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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水は生活上最も重要なものとして、近年まで飲料水は勿論洗い物、洗濯に利用し、水のみ、水くみ、水運びにまつわる新しい歴史があり、水田耕作、わさび栽培等は現在の活用の姿である。年間、清水の水温は多少の変化はあるが気温ほどに聞きのない一五度前後の、美しい自然の水Cが豊富に絶え間なく得られた当時は、井戸端会議と言われた程に、多忙な主婦のしばしの社交の場であった事が考えられる。また沢駅付近では地下水が高く、約六側、七堀れば湧水があるがOTOM沢の地名と関係が無いだろうか。箕輪町内の著名な清水やまと清水南段丘崖に豊富に湧出している、深沢川より砂岩を集めて貯水池を作ってある。清水に通ずる道は荒れているがこげむした檎の樋より流れている、くまざさ、つりふねそう、などに探くおおわれているやまと清水と並んで八乙女の著名な清水もある。槍の樋から流れでている。けやきの下校におおわれていて、探すさえ現在は困難であるが、そこに立つと静かな水の音がきかれる。


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