箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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更に稲作期間中最大要水時期八月の蒸発渉透量の実施調査の結果一昼夜の損失三0ミリを採り、有効雨量を控除し、水路内損失を二として全水量を計算している。用水算出に最も大きく関係する渉透量を少なくし、用水の節水を図るため入念な、床練りがおこなわれた。床練りは耕土を一ケ所に盛り上げ、基盤となる床土の沈圧には飼育している牛馬を歩きまわらせたり、いわゆる運送を引かせるなどしてその重力を利用した。床土が固くなるとその上に、除いておいた耕土を返して水田とした。


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