箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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近い名称、呼称が町内各地にあり、同一のものの表現もそれぞれ異なっている場合がある。長岡まっちまっちな剖れはんまっちOOOOO真土(耕土コ百γ真土流・半真土ぽい土・赤ぼえ下古田OO黒ぽえ・ぽえ土・石間・あかちよれ上古田黒ぽえ・赤ぽえ(赤ぽし)・黒ぽい・あらこ・石間・あれ福与あかっち・ちゃれ・黒ぽえぽい・赤土中原ζたもとやまだ古田(肥えに田)・本山田(やせ田〉・ざる因。木下穴回・(ぽえ・ぽいと呼ぶ)かご田・(赤、黒の色をつけて呼ぶ〉土に真をつけて、まっちとし、まっち流れ、或は半まっちとよんでいる。水田耕作の場合は、たん水能力のないことをざる、かご、穴に例えて、その漏水状況を表現している。畠と畑元緑十三年(今より二六二年前)の沢、大出の検地帳によれば、畠は上質の土壌でOO畠とし、畑は下質の土壌で畑と区分してある。明治に於て、これらはすべて、畑の字に統一されている。畑は水田に対する火田即ち水なきハタのこと、草を焼き開墾するより火と田を合すが畠に同じと大字典にはあるが、畠も水なき白き回で畠であろうか。西天竜の開設等により現況は検地の当時とは大きく変ぼうしているが、別記箕輪町でおこなった土地分類調査の結果から推察すると、畠は、西天統、畑は蕗原統になる。


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