箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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たる農業に対する経験と知識を通じて得られた貴重なものであるので、いたずらに死蔵しないで大いに農業改良などに利用し農業に科学性を与えることこそ、この調査を生きた調査とするものである。このことが生産力の増強、さらに又農業近代化のための農業経営の合理化につながり、ひいては明日の合理的な農村社会の建設が期待できるのである」と結んでいる。前衰のような野帳を準備し、なされている。また其の結果についての通知は、土壌区分土壌改良及施肥の参考資料となるための配慮が林野他J1の一山原そ一6一加抑制H地目J]1J面積の内訳国制一韓国一計一箕輪町は天竜川によって上流より運ばれてきた砂やねん土や小石の層からなったいわゆる沖積地と、段丘上は広く、火山灰土に被われた洪積層で地下水が低く、そのため川沼以外は集落の発達があまりなかった。山林原野として耕作化のおくれた時もあった。原とよばれる名称も、大原、中原、一の宮原などが残っている。段丘上は火山灰土地帯であり酸土も強く一般に土壌は軽く、肥沃度も低い。表土は腐蝕により黒色となっている西天竜水田土壌は、だいたい粘土腐植型の黒色土壊である。土壌分類には地質系統および母岩の種類による場合、理化学性から見た水田土壌の分類、作物の施肥の収穫量による分類等がある。箕輪町のおこなった調査により極めて精度の高い調査結果が得られた。これらは総て土壌の理化学性と、作物収量との関係から分類している。調査地域の地形と特質


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