箕輪町誌(自然現代編)

箕輪町誌のデジタルブック 自然現代編


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事務局等が当ったが、資料の解読が進むにつれ、専門委員が後に執筆をする関係上、資料の不足、或は不明という点が大きな問題として提示され、更に資料発見のための努力が傾注される結果となって、このために五年余が費されることになった。そして、一万数千点に及ぶ資料が、町内はもとより、県史刊行委員会所蔵のものに至るまで渉猟の果て、蒐集され、コピーされ、分類されて事務局に残ることとなった。なお刊行にとって不幸であったことは、頭初から執筆者として予定されていた四専門委員のうち三人までが、高令その他の理由によって中途で辞退されるということがあり、このため編纂補助員の先生方に繰上って頂いたり、新たに委員を委嘱申上げたりして昭和四十六年後半から執筆段階に入り、最終的には樋口・市川・小池・堀口・唐、沢の五先生によって執筆されて、本書が生れたわけである。その上、本書の構想、組立てについては、上伊那誌編集委員長の向山雅重先生の正鵠を得た御教示御指導を頂いたことも忘れることのできない力となったことも特に付記したい。執筆の五先生は、何れも教育、保育の現職にあられ、本務に忙殺される中の寸暇を割いてことを進められ、専務に劣らない情熱と努力を傾注されて本書が成ったことを思うとき、感謝の念を辞にあらわすに窮するの感さえある。若し本書に資料の不備、叙述の不足等を見出されるとしても、前述の情況の御理解の上にこれを諒とせられたいことを願うものである。更に、刊行に至るまでの下働らきの労を果し、ゲラ校正に心血を注いだ歴代の事務局担当、原、唐


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